外壁塗装の適正価格の調べ方
※この記事は一般的な相場の考え方と、見積もりの比較・チェック方法をまとめたものです。実際の価格は建物条件(面積・劣化・足場条件・塗料仕様)で変動します。
外壁塗装の価格は、単に「安い・高い」だけでは判断できません。①延床・外壁面積に対する妥当な相場感を持ち、②見積書の内訳(数量・単価・塗り回数)を読み、③現地調査の丁寧さ(劣化診断・写真・補修提案)まで比較することで、初めて「適正価格」が見えてきます。
迷ったら、同条件(塗料グレード・塗り回数・付帯部範囲)を揃えて2〜3社比較が鉄則です。
まずは「同条件」で相見積もりを取って、適正価格の軸を作る
適正価格を最短で掴むには、条件を揃えた見積もりがいちばん確実です。塗料グレード・塗り回数・保証・付帯部の範囲を同じにして比較しましょう。
ポイント:最初から「最安狙い」ではなく、施工内容が揃った状態で価格差の理由を見にいくと失敗しにくいです。
なぜ外壁塗装は「価格がバラつく」のか?
同じ30坪の戸建てでも、見積金額が80万円〜160万円のように倍近く違うことがあります。これは業者が不誠実というより、前提条件が揃っていない見積もりが混在しやすいからです。
- 面積 外壁面積(㎡)の算出方法が違う(図面/実測/概算)
- 塗料 シリコン・フッ素・無機などグレード差、メーカー差
- 塗り回数 2回塗り/3回塗り、下塗り材の種類が違う
- 下地処理 ひび割れ補修、シーリング打ち替え範囲、ケレンの手間
- 付帯部 雨樋・破風・軒天・水切りなど「どこまで含むか」
- 足場 敷地条件、道路使用許可、メッシュ養生の仕様
- 会社体制 自社施工/下請け、保証やアフターの手厚さ
つまり、適正価格を調べるとは「相場を知る」だけでなく、何にお金を払う見積もりなのかを理解することです。
適正価格を調べる5ステップ
価格は基本的に「㎡単価×面積+足場+下地処理+付帯部」で決まります。まずは自宅の外壁面積の目安を作りましょう。
外壁面積は、延床面積(㎡)×1.2〜1.7程度になるケースが多いです(形状・凹凸・総2階かどうかで変動)。
※正確には図面や実測が必要ですが、相場感を掴む目的なら概算でもOKです。
「適正価格」は、どの塗料を選ぶかで大きく変わります。短期で塗り替えるのか、長期で回数を減らすのか、方針を決めるのが先です。
※耐用年数は立地(日当たり・海沿い・交通量)や下地状態で前後します。
ここが最重要です。A社はシリコン、B社は無機、C社は2回塗り…では比較できません。同じ条件で金額差の理由を見るのが適正価格の近道です。
- 外壁:塗料グレード(例:ラジカル制御型シリコン)
- 塗り回数:下塗り+中塗り+上塗り(原則3工程)
- シーリング:増し打ち or 打ち替え、範囲(目地・サッシ周り)
- 付帯部:雨樋、破風、軒天、水切り、雨戸等の範囲
- 保証:年数、免責、塗膜保証/工事保証の区分
適正価格かどうかは、見積書の透明性で8割わかります。㎡数が書かれているか、単価が妥当か、“一式”が多すぎないかを見ましょう。
とくに注意したいのが「一式」。一式=悪ではありませんが、数量が見えない項目が多いほど比較不能になります。
最後は「提案の根拠」です。価格が妥当でも、下地処理が不足すれば数年で不具合が出ることもあります。写真付きの劣化診断、補修方法の説明、塗料選定の理由が揃っている会社が安心です。
【比較表】適正価格を見抜く「見積もりの中身」チェック
| チェック項目 | 適正な見積もりの目安 | 要注意サイン |
|---|---|---|
| 外壁面積(㎡) | 外壁㎡が明記され、算出根拠(図面/実測/概算)が説明される | ㎡の記載がない/延床だけで一式 |
| 塗り工程 | 下塗り材名+中塗り+上塗り(塗料名)で工程が分かる | 2回塗り/塗料名がぼんやり |
| 下地処理 | クラック補修、シーリング、ケレン等が項目別 | 下地処理が一式で内容不明 |
| 足場・養生 | 足場㎡、メッシュ養生、飛散防止が明記 | 足場が極端に安い/養生が省略 |
| 付帯部 | どこを塗るか範囲が分かる(雨樋・破風・軒天など) | 付帯部一式で範囲不明 |
| 保証・アフター | 保証内容(塗膜/工事)と免責、点検が明記 | 「10年保証!」だけで詳細なし |
【チェックリスト】この10項目が揃えば、適正価格の判断が一気にラクになる
- □ 外壁面積(㎡)と単価が書いてある
- □ 外壁の塗料名(メーカー・商品名)まで明記
- □ 下塗り材の種類(シーラー/フィラー等)が明記
- □ 塗り回数(下・中・上)が明記
- □ 高圧洗浄の範囲(外壁/屋根/ベランダ等)が明記
- □ シーリング(増し打ち/打ち替え)と範囲が明記
- □ ひび割れ補修・欠損補修の方法が明記
- □ 付帯部(雨樋・破風・軒天など)の範囲が明記
- □ 養生(飛散防止)と足場が明記
- □ 保証の範囲・年数・免責が明記
上のチェックが多いほど、「比較できる見積もり」=適正価格を判断できる土台が整います。
注意:安さだけで決めると、後から高くつくパターン
- 塗り回数を減らす:中塗りを省く、下塗りを薄くする → 早期劣化につながる
- 下地処理を削る:クラック補修やシーリング範囲が最小限 → ひび割れ再発・雨漏りリスク
- 付帯部を別料金にする:契約後に追加が増える → 結局高くなる
- 一式が多い:比較できず、仕上がりも読めない
- 保証が実質弱い:「保証あり」でも免責が多く、使いづらい
外壁塗装は、塗料よりも下地処理と施工管理で差が出やすい工事です。安い見積もりは、どこかが削られている可能性があるため、「何が入っていないのか」を必ず確認しましょう。
適正価格を引き出す「質問テンプレ」
見積もりを受け取ったら、次の質問をするだけで、適正かどうかが見えやすくなります。
- 「外壁面積(㎡)はどう算出しましたか?図面ですか、実測ですか?」
- 「外壁は下塗り・中塗り・上塗りで何回塗りですか?下塗り材は何ですか?」
- 「シーリングは増し打ちと打ち替え、どちらで、範囲はどこですか?」
- 「付帯部はどこまで含まれますか?雨樋・破風・軒天は入っていますか?」
- 「保証は塗膜保証ですか?工事保証ですか?免責条件はありますか?」
見積もり金額の「妥当な範囲」を判断するコツ
相場は地域や時期、会社体制で変動しますが、適正価格の判断は「幅」を持って考えるのが現実的です。
同条件(塗料グレード・塗り回数・付帯部範囲)に揃えた上で、2〜3社の見積もりが近い範囲に収束してきたら、そのゾーンがあなたの家の「適正価格帯」になりやすいです。
逆に、1社だけ極端に安い/高い場合は、仕様が揃っていないか、どこかが削られている・盛られている可能性があります。金額ではなく、内訳に戻って確認しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 「一式」が多い見積もりは避けるべき?
A. 一式=即NGではありません。ただし比較しにくくなるため、主要項目(外壁㎡・塗料名・工程・シーリング・付帯部)は数量と範囲がわかる形にしてもらうのがおすすめです。
Q2. 塗料は高いほど得?
A. 立地や下地状態、今後の住み方で変わります。長く住むなら上位グレードのメリットが出やすい一方、数年後に売却予定なら過剰投資になることも。「次回の塗り替えまで何年持たせたいか」を先に決めると選びやすいです。
Q3. 相見積もりは何社がベスト?
A. 現実的には2〜3社が比較しやすく、疲れません。最初に仕様を揃えることで、少ない社数でも精度は上がります。
最後に:適正価格を「自分の家の条件」で確かめよう
外壁塗装の適正価格は、ネットの相場だけでは決められません。あなたの家の外壁面積、劣化状況、足場条件、付帯部の範囲、選ぶ塗料で変わります。
だからこそ、同条件で相見積もり → 見積内訳を比較 → 現地調査の質を確認の順で進めると、納得して決められます。
適正価格を最短で知りたい人へ(おすすめの進め方)
- 希望の塗料グレード(例:ラジカル制御型シリコン)を決める
- 塗り回数(3工程)と付帯部範囲を揃える
- 2〜3社で同条件の見積もりを取り、内訳と診断内容で比較する
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外壁塗装は高額な工事です。即決を迫る営業トークが出たら、いったん持ち帰って仕様を整理しましょう。適正価格は、急いだ瞬間に崩れやすいです。










