久しぶりに和瓦の瓦卸し工事をしました。
最近では耐震対策で和瓦を卸す家が多くなりました。
瓦は夏に涼しく昔からの日本の風土に合った要素のものでしたが近年では新築時の瓦造りを見かけることが少なくなったようです。
昨年の台風ではこの瓦がひっくり返るくらいの強い風か吹きました。通常では考えられないことなのですが近年の台風の威力は想像もつきません。
瓦の重さは1枚当たり2~3Kgと言われているのですがこれが風にまかれてズレたり瓦がひっくり返る(専門用語では瓦が暴れる)状態にありました。
今回はオーナーさんからの要望はすでに雨漏れがあり瓦の落下が気になるとの相談があり瓦を卸して新たに瓦を葺くことになりました。
瓦を卸すと粘土のホコリや漆喰などの残骸を綺麗に取り除きます。
防水紙と瓦桟木が見えます。瓦はこの瓦桟木に引っかかるように組まれているのでこの木が腐ったりすると瓦のズレが生じます。
今回は途中の工程の説明はのぞいてますが仕上がりはこちらような仕上がりくなります。
棟下がりの板金のつなぎ目をコーキング材で塞いでます。
板金を重ねてますので雨の侵入は防げてますが念には念を入れて補足してます。
金属葺き替えの工程は次回のブログでご説明しますが屋根の瓦桟の上にコンパネ(11ミリの板)を貼ってその上に防水シート(ゴムルーフィング)その上に金属瓦の素材をのせてます。
これで屋根の今後のリフォームは考えなくても良いと思います。対応年数はおおよそ、30年くらいは大丈夫だと言われてますが表面の色が落ちてくることがありますが材質的にはなんら問題はないのですが意匠性のことを考えて塗装する方もいらしゃいますがその必要性はないと思てています。
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