『後は想像力の賜物』
勘違いしてはいけない。これはあくまでもリハーサル・フィルムだ。
ダンサーやミュージシャンは全力で演っているが、マイケルは本番を気遣って、
あくまでもウォーミング・アップに止めている。30?50%といったところか。
本気のマイケルがこんなもんじゃないことは、にわかファンの僕でもわかる。
それだけに、このコンサート・ツアーが実現されなかったことが惜しまれてならない。
実現されていれば素晴らしいものになったことは一目瞭然だからだ。
でも、このフィルムにはマイケルの愛が満ち満ちている。それは感じられるだろう。
ただ逆を言えば、このフィルムがあってよかったこともある。というかそれが一番の存在理由。
このフィルムがあるおかげで物理的・精神的・金銭的などの理由で本番に行けなかったであろう
多くの人々にも、同じようにこのコンサートを体験させることができるからだ。
僕はマイケルはすでに人間じゃないと思っている。人間を超越した存在――勿論、いい意味で。
その存在を存分に味わえるのがこのフィルムの意義だと思う。後はあなたの想像力の賜物だ。